「ドラムを始めてみたいけど、何が何だかわからない…」
そんなあなたのために、ドラムセットの基本構成と、それぞれの役割をわかりやすく解説します。
「ドラム」とひとことで言っても、実はいくつかのパーツで構成されています。名前を知り、それぞれの音と役割を理解することで、ドラムの楽しさがぐんと広がります。
目次
ドラムセットって何があるの?
基本的なドラムセットには、以下のようなパーツが含まれています。
- スネアドラム
- バスドラム(キック)
- タム(タムタム/フロアタム)
- ハイハット
- シンバル(クラッシュ/ライド)
それぞれ順番に見ていきましょう。
スネアドラム(Snare Drum)|ドラムの中心的存在
- 明るく鋭い「パン!」という音が特徴
- ドラムセットの中でもっとも使用頻度が高く、リズムの核を担う
- リムショットやゴーストノートなど、表現力の幅も広い
よく使われる場面:2拍目と4拍目にアクセントとして配置されることが多い
バスドラム(Bass Drum/Kick)|低音でリズムを支える
- 重く響く「ドン!」という音
- ペダルを足で踏んで鳴らす
- リズムの土台となる重要なパート
ロックやポップスの「4つ打ち」でも大活躍
タムタム(Tom)|メロディのようなリズム展開に
- 「トン」「ポン」といった音で、フィルインや展開に使用
- 大きさによって音の高さが異なる
種類は主に以下の2つ:
ハイタム/ロータム(Tom Tom)
バスドラムの上に取り付けられている、小〜中型のタム。
フロアタム(Floor Tom)
脚がついた大型のタムで、床に置いて演奏する。
ハイハット(Hi-Hat)|リズムを刻むサウンドメーカー
- 2枚のシンバルが重なった構造で、ペダルで開閉できる
- 「チッチッ」「チャッ」といった音を鳴らす
- 曲のテンポを刻むのに最適で、バンド演奏でも大事な役割
開閉の仕方やスティックの当て方で、音の表情が大きく変わるのも特徴
クラッシュシンバル/ライドシンバル(Crash/Ride)|アクセントと安定を演出
クラッシュシンバル(Crash)
- 派手に響く「ジャーン」という音
- 曲の区切りや盛り上がりに使われる
ライドシンバル(Ride)
- 「チンチン」と細かく持続する音
- ハイハットと似た役割だが、より深く安定した響きを持つ
最小構成でも十分に楽しめる
「たくさんあって難しそう…」と思うかもしれませんが、実はスネア・バスドラム・ハイハットだけでも基本的なビートを演奏することが可能です。
例えば:
- ポップスの8ビート
- ダンス系の4つ打ち
この3点セットだけでも、十分に楽しめます。
ドラムセットのパーツまとめ
パーツ | 音の特徴 | 操作方法 | 役割 |
---|---|---|---|
スネア | パン | 手 | リズムの中心 |
バスドラム | ドン | 足 | 低音の土台 |
タムタム | トン | 手 | フィル・展開 |
ハイハット | チッ | 足+手 | リズム刻み |
クラッシュ | ジャーン | 手 | 強調・アクセント |
ライド | チンチン | 手 | リズムの安定感 |
まとめ:構成を知れば、ドラムはもっと楽しくなる
ドラムセットは多くのパーツで構成されていますが、それぞれに明確な役割があります。
名前と特徴を知ることで、練習の目的も明確になり、上達への近道となります。
はじめのうちはシンプルな構成でも十分です。徐々にパーツを増やしていく過程も、ドラムの醍醐味のひとつです。
ドラムに触れる楽しさを、ぜひ一歩ずつ味わっていきましょう。