こんにちは!
今回は個人事業で古物商許可証を取ってネットで中古品の楽器を売る方法を紹介します。
というのも、つい最近私自身が古物商免許の申請をして、これからAmazonで中古のギターやエフェクターを販売しようとしているからです。
このブログを見ているのは、ギターやウクレレをやっている人が多いです。その中で私と同じように中古楽器の販売をしようとしてる人の助けになればと思って記事にしました。
この記事のタイトルに埼玉県とありますが、他の県でも申請書類や添付書類はほぼ同じです。ただし最終的には近くの管轄の警察署に必要書類などを確認したほうがいいでしょう。
まず、おおまかな流れを説明します。
1,添付書類を集める
2,申請書類を記入する
3,Amazonで売る場合、セラーセントラルに問い合わせのメールをする
目次
添付書類を集める
近くの市役所また支所に行って、添付書類を購入します。
必要な書類は2つ。
住民票と身分証明書です。
住民票は本籍地が記載されたもので、自分だけのものでいいです。マイナンバーの記載はなしにしましょう。
次に身分証明書ですが、免許書や健康保険証などを思い浮かべると思いますが違います。役所で発行してくれる書類で、破産通知を受けていないかや精神障害や知的障害がないことを証明する書類です。
役所で「身分証明書が欲しいのですが」と言えば記入用紙をもらえます。注意が必要なのは身分証明書は本籍地の役所でなければ発行してくれないということです。
2つの書類の発行手数料に400円程度かかります。
申請書を記入する
埼玉県警察のホームページから申請書類を印刷します。他の県に住んでいる人はそれぞれの県のホームページを参照してください。直接警察署に行ってもらうこともできます。
埼玉県警察の古物商申請書ダウンロードページ
印刷するファイルは全部で5つ。
古物商・古物市場主許可申請書(別記様式第1号)
古物営業誓約書(個人用)
古物営業誓約書(管理者用)
古物営業許可申請等手数料納付書
略歴書
です。
各書類についての概要を書きます。詳しくは書き方の見本のODFが警察署のホームページにありますのでそちらをご覧ください。
古物商・古物市場主許可申請書(別記様式第1号)
販売者の氏名や住所などの情報を記入します。
また、取り扱う古物の区分を選びます。ギターなどの楽器の場合、「道具」を丸をつけます。
インターネット販売の場合、販売先のURLを記入します。例えば自店舗のホームページを持っておりそこで売る場合は、そのホームページのURLを記入します。
ヤフオク、メルカリでの販売の場合は記入の必要はありません。
amazonで売る場合のことはあとで書きます。
古物営業誓約書(個人用)・古物営業誓約書(管理者用)
誓約書を読み、氏名と住所を記入します。
古物営業許可申請等手数料納付書
申請には手数料19000円がかかります。警察署で収入印紙を買い、この納付書に貼り付けます。氏名と住所も記入します。
略歴書
直近5年の入退社などの経歴を書きます。氏名と住所も記入します。
下の写真が今回私が提出した全ての書類です。記入した用紙が7枚、役所で取った書類が2枚、プロフィールページで1枚、計10枚です。写真を見ることで何となくイメージがつかめるかと思い載せています。
すべての書類が書き終わったら、警察署に事前に連絡しましょう。
アポなしでいきなり書類を提出しに行くと、長い時間待つ可能性や、担当者がいない可能性もあるからです。
「古物商免許の申請をしたいのですがわかるかたいらっしゃいますか?」
と言えば生活安全課の古物商担当の方につないでくれます。
古物商の申請をしたいことを伝え、日時を調整します。
日程が決まったら、書類を持って警察署に行きます。警察署についたらまずは手数料の収入印紙を買い納付書に貼り付けておきます。
生活安全課に行き、名前と古物商の申請に来たことを伝えます。
古物商の担当者が来てくれるので書類を渡し、チェックしてもらいます。
修正が多いようなら一度持ち帰りになりますが、簡単な修正ならその場で直すことができます。
すべての書類が問題なければ、申請は受理され、受理書が渡されます。
このあと担当部署での審査が行われ、電話で結果の通知がきます。
amazonで売る場合
amazonで売る場合は「古物商・古物市場主許可申請書(別記様式第1号)」のURLに、自店舗のプロフィール画面のURLを記入します。さらにそのプロフィール画面を印刷して添付します。
注意しなければいけないのが、スクリーンショットを撮ってそれを印刷するのではダメだということです。
きちんとブラウザで表示させて、ブラウザから印刷します。そうするとURLが印刷した紙のフッター部分に印字されます。そのURLと申請で記入したURLが一致しているかをチェックされるのです。
プロフィール画面のURLですが、セラーセントラルのヘルプからサポートにメールで問い合わせるのがいいです。
「古物商の申請をするのでプロフィール画面のURLを教えてください」
と言えば教えてくれます。
申請書を書く時の注意点
全ての書類で印鑑の捺印は必要ありません。
全ての書類で記入する住所は、住民票の記載と全く同じに書かなければいけません。
例えば住民票の記載が以下の住所だったとします。
埼玉県熊谷市大字古川500番地の6 ウクレレ太陽101号
これを以下のように記入してはダメです。
埼玉県熊谷市古川500-6 ウクレレ太陽101
大字を省略。番地を省略。のをーに変える。号を省略。
省略や変換はせずに住民票どおりに記入する必要があります。
略歴書はまるまる直近5年分が必要です。例えば2023年の7月に申請した場合、
2018年の7月以前からの経歴が必要です。
古物商の申請と認可されるのにかかる時間
古物商の免許を取るのにどれくらい時間がかかるのかを知りたい方も多いでしょう。
古物商の免許は申請にかかる時間と審査にかかる時間があります。
まず、申請にかかる作業時間です。
市役所や支所に行って住民票などを集めるのにかかる時間が30分程度です。
書類をダウンロードして記入するのに2時間程度かかります。
すべての書類が揃い警察に持っていき、書類をチェックしてもらうのに1時間程度かかります。これは警察の込み具合によっても変わってきます。
このチェックは審査でありません。審査する前に不備がないかのチェックです。
書類に不備があると、その修正をして再度警察でチェックしてもらうのに1時間程度かかります。
合わせると約5時間程度かかることになります。これに役所と警察の往復の時間を考慮します。すると大体丸一日かかることになります。
次に書類が受理されてから審査にかかる時間です。
およそ40日程度かかるそうです。ただこれは住む地域によって変わってくるそうです。地域によっては30日程度で許可が下りることもあれば、40日よりかかってしまうこともあるそうです。
ちょうど一か月後、無事に古物商の免許を取得できました。生活安全課のかたから電話で連絡があり、警察署まで取りに行ってきました。そこでは古物商の免許の規約についての説明などがあり、10分程度かかりました。
最後に
古物商免許取得というと自分で取るのが難しいというイメージがあるようです。数万円の手数料で会計士に依頼するかたもいます。
確かにある程度の手間と時間はかかりますが、決して難しい作業ではありません。むしろ思っていたより全然簡単だったというのが私の感想です。
時間に余裕があり、ある程度の手間を苦だと思わないのなら自力でチャレンジするのもいいですよ。免許が取れた時の喜びも大きくなるし。