こんにちはあまとろです。
今回はギターのカポタスト、通称カポの使い方についてギター初心者向けに解説していきたいと思います。
カポは見た事があっても、いったいどうやって使うの?何の意味があるの?って思っている人も多いと思います。そんな人に向けてカポとは何かを写真付きで説明していきますね~。
カポを使えばコードの押さえ方を同じままにして、曲のキーを高くすることができます。またコードの響きを変えて作曲の発想を広げるなどの使いかたもできちゃいます。
目次
カポとは何か
カポとは何か?
ひとことで言うとギターの開放弦のキー(音程)を上げるための道具です。
下の図を見てみましょう。カポを付ける前と後で比較すると、開放弦の音が半音上がっているのがわかると思います。
カポを2フレットにつければ1音、3フレットにつければ1音半というように、フレットのポジションを上げていけばそのぶん開放弦のキーが上がっていきます。
このようにカポをつけると自由に開放弦のキーを上げることができるというわけです。
カポはどんな時に使うの?
カポとは何かということはおわかりいただけたと思います。ではカポはどういう時に使うのでしょう?
一番多いのが弾語りの時だと思います。楽譜通りのコードを弾いて歌うとキーが低いという場合です。
女性が男性の曲を歌うときにキーが低すぎて歌えない、なんてことがあると思いますがそんなときにもカポが役に立ちます。
カラオケで音程が合わないときにボタンを押してキーを調節すると思いますが、あれに似ていますね。
弾語りのときの使用例
洋楽の名曲「スタンド・バイ・ミー」を例にしてみます。
スタンド・バイ・ミーのコード進行は次のような感じです。
A F#m D E A
このコード進行で歌ってみます。
「When the night has com ・・・」おなじみのフレーズですねっ。いいな~。う~んでもちょっと低いかな?
するとコード進行は
B♭ Gm E♭ F B♭になります。
キーが半音高くなるので自分の声の高さに合って歌いやすくなりました。
でもコードの押さえ方はさっきと同じです。
カポ使用時のコードの押さえ方を比較してみる
カポを付けない場合どのように押さえ方が変わるか見てみましょう。
まずは通常のキーでの押さえかたです。
コードダイアグラムとコードの押さえ方は以下のようになります。
バレーコードはF#mだけなのでそう難しくはないですよね。
カポをつけない場合のコードの押さえ方
続いてキーを半音上げた場合の押さえ方です。まずはカポを付けない場合です。
すべてのコードがバレーコードになり押さえるのが大変になります。とくにE♭はかなりきついっ。
カポをつけた場合のコード押さえ方
通常のキーの場合と押さえ方が同じですよね。バレーコードはGmだけなのでそれほど難しくないと思います。
このようにカポを使うことで、コードの押さえ方はそのままで曲のキーを上げられることができるんですね。
キーが高い曲を低くしたい場合にも使える
例えば女性の曲を男性が歌いたい場合があると思います。残念ながらカポはキーを高くすることしかできません。なのでキーを上げておき、1オクターブ下の音程で歌うという方法があります。
僕は宇多田ヒカルの「First Love」が好きでよく弾語りをします。ただ原曲のキーは高くて歌えないし、1オクターブ下で歌うと低すぎる。そんな時にカポが役立ちます。
カポを4フレットにつけて、2音キーをあげます。その状態で1オクターブ下で歌います。僕の場合そのキーでちょうどよいかな?って感じです。
このようにカポは高すぎるキーの曲を歌ういたいときにも役立ちます。
作曲の発想が広がる
カポは作曲時にも役に立ちますよ~。僕は作曲するときにギターのコードを鳴らしながらメロディを考えることが多いです。その作曲方法が一番しっくりくるのですが、コード進行がマンネリ化することがしばしばあります。
出来上がった曲を聴いてみると、「このまえ作った曲に雰囲気が似てるな~」なんてことがあるんですね。そんなときにカポをカチッと装着!
あ~ら不思議。曲の雰囲気がガラッと変わるんです。いつものコード進行なのに新鮮!って感じ。そうするとまた違ったメロディが思い浮かんだりするんですね~。
なので作曲がマンネリ化してきたらカポを使ってみるといいアイデアが思い浮かぶかもしれませんよ~。試してみてください。
カポの取り付け方
最後になっちゃいましたけどカポの取り付け方を説明したいと思います。
カポにはクリップみたいに挟むタイプ、ゴムなどを巻きつけて固定するタイプ、ネジを締めて固定するタイプがあります。
6弦側からカポを差し込みます。ゴムが厚いほうを弦に当てるようにします。
ネジ式は取り付けるのに多少手間がかかりますが、ピッチが安定するのが良いところですね。
まとめ
いかかでしたか?今回はカポタストの使い方と意味をギター初心者向けに解説しました。
カポとはコードの押さえ方を変えないで曲のキーを高くできるとても便利な道具ということですね~。そして簡単にコードの響きを変えられるので、作曲にも使えるということでした。
便利だし面白いのでぜひ使ってみてくださ~い。
この記事の写真でも映っていますが僕が使ってるダダリオのカポです。ネジ式だけど使いやすくてお気に入りで~す。