こんにちは!私が最近はまっていること、
それは「即興ロック」。
自分でつけた名前なんだけど、ギターを弾きながらその時に思い浮かんだ歌詞を歌う、それが即興ロック。
歌詞もメロディーもコード進行も決めずに、とりあえず歌っちゃう。
だから歌ってみるまでどんな曲になるかわからない。
そのドキドキワクワクがたまらない。怖さもあるけどそれ以上の楽しさがある。
今までは、まず、歌詞を考えて、ギターを弾きながら歌詞をメロディにしていた。
何となく曲の形になったら、歌詞やらギターやらを、見直して変なところを直したり、もっと良くするために手直しする。
そんな感じで曲ができたら、その曲に合わせたドラムを作り打ち込みをする。
そのドラムに合わせて、ベース、ギター、ボーカルを多重録音する。
さらに、ギターソロやコーラスを加える。
録音作業が終わったら編集作業。各楽器の音量バランスなどを整えたり、いらないとこ削ったり、ボーカルのいいとこだけを切り貼りしたりしてミックスダウン。
これで1曲完成。
この工程が即興ロックをはじめてから、ものすごく簡単になった。
まず作曲作業がない。
何も決めずにいきなりギターと歌を同時に録音する。速い曲にしようとか明るい感じにしようとかはうっすらと頭にあるけれど。
あと、録音する前にふっと浮かんだ言葉をテーマにすることもある。
例えば今日晴れていたら「空」をテーマに歌うとか。
または、たまたま目に入ったジミヘンのCDのことを歌うとか。
そんな感じでゆるーくはじめる。
このとき基本のドラムパターンに合わせる。
録音しているときに、なんかテンションがあがらないときや、アイデアが出ずに演奏が止まってしまったときはやり直す。
その曲がいい感じだったら、同じような曲をまた録音するけど、何回かやり直して上手くいかない場合は、まったく別の曲をやる。何度もやり直すと新鮮さや荒々しさがなくなるから。
できた曲には基本のドラムパターンがついているけど、そのままだと味気ないので、展開ごとにリズムをかえたり、おかずを入れる。
あと、アドリブだとダラダラと歌が長くなりすぎたり、ギターソロが多すぎたりするので、カットして短くする。
最後にドラム、ギター、ボーカルの音量バランスを整えてミックスダウン。ミックスダウンはアナログ感を出したいのでモノラルでやってる。
これで終了。
かかった時間は、録音に10分くらい、ドラム作成、編集に2時間くらいかな。
今は1日10曲くらい録音して、1,2曲ミックスする、って感じでやってる。
「即興ロック」何がいいかって?
それは、気軽にできるってこと。
何となく録音してみて、何となくドラムいじってみて、はい1曲できあがり。
はじめて積み木を積み上げるような、はじめて絵を描くような、そんな気軽さがある。
カッコ悪くてもいいし、音外しててもいいし、リズムあってなくてもいいし、歌詞がヘンテコでも構わない。
「良い曲を作る」という目的でやってないから、色々考えないですむ。
あの人にどう思われるとか、他と比べてどうとか、そういうことを考えない。
歌メロがミスチルっぽいなとか、ギターリフがラモーンズじゃんとか、そうなってもそれはそれでいい。
演奏しているとき、自分から流れ出てくる音や言葉。
ドラムを編集しているとき、こんなふうに曲の雰囲気が変わるんだなという驚き。
そういうものを感じている瞬間が最高に楽しい。
結果を求めてやってないから楽しいんだろうな。
あと、自分に対して優しくなったということかな。
今までは「もっと良いものができるはず」と自分を追い込んでいたところがあったりしたけれど、即興ロックをやるようになって、「まあいっか」と思えるようになった。
「それはそれで俺だし。それはそれで面白いかも」
そんな捉え方ができるようになった。
そうはいっても始めたばかりの頃は、音質をやノイズ、音のバランスが気になったり、フェイドアウトが雑だなと思ったり、反省会をしてしまうことがあった。
でも今は「それはそれで味があっていい」そう思えるようになった。そうしたらさらに楽しくなった。
YouTubeに作った曲をあげているけど、再生数とか評価を気にしないようにしている。
とは言ってもYouTubeにあげていること自体、結果を求めているのかもしれないけど、まあそういう気持ちがあってもいいかな。
YouTubeにあげはじめたときは、歌とギターだけだった。アイフォンを前にしてアンプにつないだストラト片手に即興で歌う。その動画をあげてた。
そのうち、パソコン使って一発録音して、ドラムを入れるようにした。今はその音源を中心に1日2曲くらいのペースでYouTubeにアップしている。